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今回は歯科クリニックの平均的な売上や経費、利益率についてまとめてみました。
よろしければぜひご覧くださいませ。
歯科医院の平均的な売上や経費・利益率の解説
歯科クリニックの運営には多くの要素が関わっており、その中で売上や経費、利益率は重要な指標となります。
この章では、歯科医院の平均的な売上や経費、利益率について事例を交えながら解説します。
歯科クリニックの平均的な売上は、院の規模や地域、診療内容によって大きく異なりますが、一般的には年間売上が5,000万円~1億円程度の範囲になることが多いです。
また、経費については、人件費、設備投資、医薬品や消耗品の購入費用、広告費などが主な要素となります。
利益率は、売上から経費を差し引いた金額を売上に対する割合で表します。
歯科クリニックの場合、利益率は20%~30%程度とされており、これは他の業種に比べてやや低い水準になります。
歯科医院の利益率が低くなる理由
歯科クリニックの利益率が低くなる理由について、事例を交えながら解説します。
人件費の高騰
歯科クリニックでは、歯科医師や歯科衛生士、歯科助手などのスタッフを雇用する必要があります。
これらの人件費が高騰すると、利益率が低下します。
特に現在医療以外にも多くの業種でアルバイト・パートスタッフ・派遣スタッフ等の時給が高騰しております。
そうした影響からも歯科衛生士や歯科助手の賃金も上げざるを得ない部分もあり、歯科クリニックの利益率の低下へ繋がってしまっております。
設備投資
最新の診療機器や技術を導入することで、患者の満足度を向上させることができますが、それに伴う設備投資が利益率を圧迫することがあります。
歯科クリニックに限らずですが、医療機器は非常に高額となる為、そうした機器へのリース契約等の設備投資は大きく利益を圧迫させる状況となっております。
競合他院との競争
同じ地域に多くの歯科医院が存在する場合、患者を獲得するために広告費やサービスの向上に力を入れる必要がありますが、それらの費用が利益率を下げる要因となります。
特に歯科クリニックはコンビニよりも多いといった有名な例えがあるぐらい、非常に多くのクリニックが存在します。
そうした競合の多さや、Web広告も1クリックあたりの広告単価は右肩上がりで上昇している為、そうした競合へ勝つ為の広告費高騰も利益率を低下させる大きな要因となっております。
歯科医院の利益率を高めるための有効的な施策
歯科医院の利益率を高めるためる有効的な施策について、事例を交えながら解説します。
内部管理の効率化
スタッフの労働時間や業務プロセスの見直しを行い、無駄を省くことで経費削減が可能です。
また、デジタル化やシステム導入による効率化も検討しましょう。
歯科クリニックでは、
購買できる商品をコントロールし、仕入れ価格を適正化させる為の発注システムや、各スタッフの申請や在庫管理を効率的に行うシステムなども多数サブスクリプション形式のサービスなど幅広い効率化サービスが登場しております。
診療内容の見直し
高い利益率を持つ診療内容や新しい治療法を導入することで、売上を向上させることができます。
例えば、審美歯科やインプラント治療などの専門分野に力を入れることが挙げられます。
患者満足度の向上
患者が満足するサービスを提供することで、リピート患者や紹介患者が増加し、売上向上に繋がります。
カウンセリングやアフターケアの充実、快適な待合室や診察室の提供などが考えられます。
マーケティング戦略の強化
地域に密着したPR活動や、インターネットを活用した広告戦略を展開することで、新規患者の獲得が可能です。
また、口コミやSNSを活用した宣伝も効果的です。
MEOと呼ばれますGoogleマップ向けの地図エンジン最適化も、集患には効果的な手として多くの歯科クリニックが力を入れております。
まとめ
歯科クリニックの利益率は、売上や経費に大きく影響されます。
利益率が低くなる理由としては、
- 人件費の高騰
- 設備投資
- 競合他院との競争
が挙げられます。
一方で、内部管理の効率化、診療内容の見直し、患者満足度の向上、マーケティング戦略の強化などの施策によって、利益率を高めることが可能です。
歯科クリニック経営において利益率は重要な指標であり、適切な施策を実施することで継続的な成長が期待できます。
今回解説した事例を参考に、歯科医院の利益率向上に努めましょう。
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