クリニック開業・運営情報メディア『カイミー』です。
今回はクリニック開業時に必須な設計について、
『必須スペースとは?』
といったテーマでまとめてみたいと思います。
お客様の導線や居心地の良さ、
クリニックで働く医師やスタッフ様がスムーズに働く為に必須なスペース。
これらは共通しているものもあれば、クリニックの診療科目によって必要な面積も異なります。
そうした点を解説していきたいと思います。
よろしければぜひご覧くださいませ。
クリニックを設計する上で重要な駐車場
都心であれば駐車場完備なクリニックも多くはないかもしれませんが、郊外や一般的に住宅地と呼ばれるエリアへクリニックを開業する場合には駐車場は必須となります。
また、クリニックの診療科目によっては多くの世代の方がご来院され、特にお子様やご高齢の方、足が不自由な方などが中心にご来院されるクリニックの場合には駐車場の1台あたりのスペースをできれば広めにみるといったことも必要となります。
体調を悪くされ、付き添いの方に寄り掛からなければならない。
お子様をチャイルドシートから抱き抱えなくてはならない。
…こうしたシーンが日常的に予想されるような患者様の層をご対象とした場合、車のドアの開け閉めに神経をすり減らすようなスペース感ですと、とてもストレスとなり掛かりつけのクリニックへしようといったお気持ちがなくなってしまう可能性もございます。
台数もとめられるようにしなければならなく、なかなか難しい部分ではありますが、余裕をもったスペースで駐車場を考えることはオススメとなります。
クリニック内で必須なスペース
クリニック内では様々な必須スペースがございます。
主なものをあげますと
・受付カウンター等のスペース
・患者様の待合室
・診察室
・処置室
これらのスペースはクリニックでは必須となります。
コロナ感染問題により待合室を広めにされるクリニックも
クリニックの受付は保険証をご確認されたり、会話をされるなどコミュニケーションを取る場の一つともなりますので、ある程度は開放的なゆったりとしたスペースが理想となります。
また、コロナ感染症以降は多くのクリニックで待合室のスペースを多めにとる、複数設けるなどの対策がされております。
医師とコミュニケーションをとる診察室
診察室のスペースを考える場合は、一つにベビーカーを利用される患者様がメインとなるかどうかも検討材料となります。
また、車椅子の患者様もいらっしゃると思いますので、そうした場合にスムーズに入れる導線が確保できるようなスペースが必要となります。
医師と患者の距離はあまり離れて座ることもありませんので、広さが大きく求められることはないですが、上記のような患者様の診療の際に入りやすい導線は十分検討することが重要です。
診療科目によって処置室のスペースが変わる
処置室は点滴や採血などを行うスペースとなります。
診療科目によっては点滴を常時行うなどもありますので、そうした場合には多くの患者様を待たせないようにする為にも、簡易ベッド等をカーテンで区切って複数設置できるようなスペースを設ける必要がございます。
使用される医療機器などのサイズ感なども検討材料となります。
レントゲン室や検査室・カウンセリングルーム
内科クリニックや整形外科クリニック等ではレントゲン室が必要となります。
その場合には、レントゲンを撮影するためのスペースと機器を操作するためのスペースが必要となります。
そして、耳鼻科や眼科など各種検査機器により検査が必要な場合は検査室を設ける必要もあり、心療内科などでは医師ではなく臨床心理士によるカウンセリングが行えるような落ち着いた空間も必要となります。
開業されるクリニックの診療科目により、それぞれ必要なスペースが異なってきますので、そうした部分も専門家の意見を参考にスペースを考えていかなくてはなりません。
まとめ
今回は
『クリニック建設で考えるべき必須スペースとは?』
といったお題で必須なクリニックのスペースをまとめてみました。
コロナ感染問題以前と以降では、特に密とならないようなスペース作りやできる限り患者様同士が近づかない導線作りが求められております。
こうした部分は実際にクリニックを設計・建築を行なってきた専門家の意見をしっかりと参考にすることが重要となります。
また、使用する医療機器のサイズや医師・スタッフ様の意見など多くの知見が必要となりますので、そうした部分はぜひ多くのクリニックを実際に設計から建築・運営サポートを行なっておりますカイミーへご相談いただきましたら幸いです。
カイミーではそうしたクリニック設計のコンサルティングはもちろん、物件探しや土地探しからサポートを行なっておりますので、そうした部分からのご相談もぜひお気軽にいただきましたらと思います。
よろしくお願いいたします。