クリニックM&Aにおける『のれん代』とは?営業権との違いも解説

クリニック開業・運営メディア『カイミー』です。

今回はクリニックM&Aにおける『のれん代』について解説をさせていただきます。
クリニックのM&A・事業継承をご検討されているお客様はぜひご覧くださいませ。

目次

のれん代とは何ですか?

開業医が医師会へ加入するメリット・デメリット

のれん代とは、クリニックM&Aにおいて、買収されたクリニックが保有している「のれん」の価値に対して支払われる代金のことを指します。

のれんは、クリニックが長年にわたって築き上げてきた信用や患者の信頼、地域社会との関係性、そしてそのクリニックで働いている医師やスタッフのノウハウや技術力など、そのクリニックが持つ総合的な価値を示しています。

営業権との違いは何ですか?

営業権とは、クリニックを運営する権利のことを指します。
クリニックM&Aにおいては、営業権が譲渡されることで、買収者がそのクリニックを運営することができるようになります。

一方、のれん代は、クリニックが持つ総合的な価値に対する代金であり、営業権とは異なり、クリニックを運営するための権利ではありません。

のれん代の算出方法はどのようになっていますか?

のれん代の算出方法には複数の方法がありますが、一般的には、以下のような方法が用いられます。

時価法

クリニックの実績や将来性を総合的に評価し、その価値を算出します。

比較法

同様の業種や地域のクリニックの売却実績や、業界平均の指標をもとに算出します。

収益還元法

クリニックが将来的に生み出すであろう利益を予測し、その利益に基づいて算出します。

のれん代の支払い方法はどのようになっていますか?

のれん代の支払い方法には、一括払いや分割払いなどの方法があります。
一般的には、買収者がクリニックを取得した際に、一定額を前払いとして支払い、残りの金額は分割払いで支払う場合が多いです。

また、支払い期間は、1年から5年程度とされることが多いですが、契約次第で変更が可能です。

のれん代の税務上の扱いはどうなっていますか?

のれん代は、法人税や所得税の課税対象となります。
買収されたクリニックがのれん代を受け取る場合は、法人税が課税されます。

一方、買収者がのれん代を支払う場合は、所得税が課税されます。

のれん代に関する問題点は何ですか?

のれん代に関する問題点として、以下のようなものが挙げられます。

・のれん代の算出方法について、買収側と売却側の間で見解が異なることがある。
・のれん代は、クリニックの実績や将来性に依存するため、将来の事業環境の変化によって、その価値が変化する可能性がある。
・買収側がのれん代を支払うことで、その分だけ負担が大きくなるため、収益性に影響を与えることがある。

まとめ

のれん代は、クリニックM&Aにおける買収価格の一部を占める重要な要素です。
クリニックが持つ総合的な価値を示すものであり、算出方法には複数の方法があります。

のれん代の支払い方法は一括払いや分割払いが一般的であり、税務上の扱いには注意が必要です。

ただし、のれん代には問題点もあるため、クリニックM&Aにおいては、慎重に検討する必要があります。

クリニックのM&Aもぜひご相談ください

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クリニックのM&A・事業継承もぜひご相談くださいませ。

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