クリニック開業前に考えたい防犯対策まとめ

『病院荒らし』と言う言葉まであるように、クリニックなど医療機関を狙った犯罪件数は年々増加をしております。

今回のカイミーではクリニックの防犯対策というテーマで、有効的な防犯対策等をまとめてみました。

よろしければぜひご覧くださいませ。

目次

クリニックの窃盗被害が急増している

クリニックなど医療機関は、日々多くの不特定多数の方が出入りします。
そうした中、近年増えているのが窃盗被害となります。

クリニックでは高額な医療機器はもちろんですが、

・ノートパソコン
・薬品
・スタッフ/患者様の金品(スマートフォンなども)

など、様々な換金しやすいものがクリニック内にはございます。

特にパソコン関連は患者様の個人情報が保存されているケースも多く、盗難されることで悪用される危険性もございます。

盗難以外にも暴力行為等の犯罪も

下記記事にてモンスターペイシェント(クリニック業務へ著しく支障をきたすクレーマー)を取り上げさせていただきましたが、中にはクレームだけではなく、医師・看護師・受付のスタッフ様へ暴力行為等を行うケースも出てきております。

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こうしたクリニック内での犯罪を抑止する為にも、必要な防犯対策をとることが求められております。

警備会社へ加入すれば問題はないのか?

防犯対策として浮かぶ策の一つに、セコムやALSOKといった警備会社のサービス利用が挙げられます。

実際に開業医を対象にしたアンケートによると、開業医の58.9%がセコム等の警備会社のサービスを利用しているとのことです。
利用している料金的には

・半数以上が毎月1万円以上
・8,6%は5万円以上

とのこと。

…ただ、こうした警備会社のサービスはあくまで盗難等の問題が起こった際に契約しているクリニックへ駆けつけるといったサービスの為、大きな抑止効果があるかといった点には疑問な点もございます。

もちろん、セコムのシールを見ることで、窃盗犯がクリニックへの侵入をやめるという抑止効果はあるかもしれません。

ただ、クリニック問わず多くの窃盗事件では5分以内に犯行が行われていると警察も発表をしてります。

その為、クリニック内のセンサー等により警備会社へ異常が伝えられても、警備会社が到着するまでには既に犯行は終了し、逃走しているケースが多いということとなります。

防犯カメラの抑止力

防犯対策として防犯カメラも挙げられます。

防犯カメラに関しては、実際に防犯カメラを設置したことにより犯罪件数が減少したデータは多く公開されております。

特に街中へ多くの防犯カメラが設置されたことにより、喧嘩等の犯罪が減少したといったニュースは目にされた方も多いかと思います。

そして、クリニックの防犯対策として注目を集めておりますのが、

『防犯監視カメラ』

となります。

こちらはクリニックなどの医療機関向けに作られた防犯カメラとなり、クリニック運営者の方がスマホからいつでもクリニック内の映像が見ることができ、かつその映像の解像度も高画質で人物の顔はもちろん、乗ってきた車のナンバーなども映すことが可能となります。

また、そうした映像は専用レコーダーにて保存をする為、窃盗事件はもちろんクリニック内での暴力行為や脅迫行為等の証拠を押さえることが可能となります。

入退出管理・侵入検知システム

クリニックによっては、向精神薬や劇薬を保管されている場合もあるかと思います。
そうした薬品を窃盗された場合は、金銭面でのダメージはもちろんですが、信用面でのダメージは非常に大きくなります。

仮にその劇薬を使用した犯罪が起こってしまった場合には、クリニックを責める声が上がってしまう可能性も大きいです。

その為、そうした薬品の管理には、
入退出管理・侵入検知システムを導入されるクリニック様は多いです。

こうしたシステムは、
特定のスタッフの方のみ入室ができ、仮に特定のスタッフ以外が入室した場合には、即座に管理者のスマートフォンへ情報が送られる・警備会社と契約している場合はそちらへも情報がおくらる形のシステムとなっております。

クリニック外の侵入者はもちろんのこと、クリニック内でも薬品室への入室を限られたスタッフのみにしておくことで、内輪での犯罪の可能性も潰すことが期待できます。

ワイヤーロックによるPC・医療機器の防犯対策

クリニック内のパソコンや医療機器も換金性が高く、防犯対策が必須なものとなります。

例えば、パソコンの場合はワイヤーロックという商品が販売されており、こうした商品を利用しますとパソコンを持ち出そうとワイヤーを外すとアラームがなったり、管理者のスマートフォンへ異常をお知らせするような機能があります。

窃盗の犯罪の多くは5分以内に行われるというデータがあるように、ぱっと見で窃盗に時間がかかると思わせるこうした防犯商品の利用はオススメです。

特にワイヤーロック等の商品は価格的にも安価な為、警備会社等の毎月費用が発生するような防犯対策と比較すると非常に導入ハードルが低い防犯対策となります。

実施している防犯対策の告知

『警備会社のシールを見て他のクリニックへ対象を変える』

こういった窃盗犯はいるかと思います。

こうした、
『このクリニックは面倒そうだ・・』
と思わせることは防犯対策の重要なポイントとなります。

その為、今回ご紹介させていただきましたような防犯対策の中で、クリニックで導入しているものなどは、しっかりとポスター等にデザインを行い、クリニック内へ展示するというのは有効な策となるかと思います。

例えば、高解像度の防犯カメラを設置しているなどがわかれば、モンスターペイシェントの問題も暴力行為まで発展しないケースもあるかもしれません。

多くの場合では、感情のもつれ等からそのような行為へと発展するケースが多く、自らにとって不利な証拠がしっかりと残ってしまうということがわかっていれば、犯罪へつながるような行為をするまでに抑止が働く方の方が多いと思います。

まとめ

今回のカイミーでは、
クリニックの防犯対策についてまとめさせていただきました。

日々多くの方が来院されるクリニックでは、時にモンスターペイシェントの問題や、窃盗犯に狙われてしまうことも避けられない問題です。

その中で、とれるべき防犯対策を行うことで、モンスターペイシェントの方へもアピールができますし、窃盗犯にも狙われにくいクリニックへなるかと思います。

また、こうした防犯対策はクリニックを開業される際に、検討をすることがコスト的にはオススメです。

防犯カメラの設置や入退出管理・侵入検知システムの導入なども、でき上がったクリニックへ導入する場合は、電源の確保の問題から薬品室のリニューアル等が必要になるケースもあります。

その点、開業前から検討をすることでそうした問題を起こすことなく導入が可能となります。

ぜひこれからクリニックを開業される際には、防犯対策も含めたクリニックプランをご検討されることをオススメします。

カイミーでは、様々なクリニックに関する有益な情報を日々アップしております。

よろしければぜひ定期的に覗いていただきましたら嬉しいです。
よろしくお願いいたします。

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