クリニック開業の際の選択肢・院外処方と院内処方どちらがメリット?

クリニック開業・運営メディア『カイミー 』です。

今回はクリニックを開業する際に選ぶ選択肢となります

『院内処方と院外処方』

についてまとめてみたいと思います。
よろしければぜひご覧くださいませ。

目次

新規開業するクリニックに増えている院外処方

一昔前はクリニック内で診療から処方までを行うことが一般的でした。

ただ、近年進められている医薬分業の流れにより、
院外処方を取り入れてのクリニック開業が増加
しております。

形態としては、その名の通り院内処方はクリニック内で診察を行い、そのクリニック内で薬を患者様へお渡しする形となります。

院外処方もその名の通りの形態で、薬の受け渡しはクリニック内ではなく、クリニック外にある調剤薬局にて行う形となります。

こうして書きますと、
クリニック内で診察を受け、その場で薬を受け取る方が患者様としてはメリットがあるように感じます。

ただ、実際に増えているのは院外処方ということで、どのようなメリットが院外処方にはあるのかをまとめてみました。

医師と薬剤師によるダブルチェックの安全メリット

医薬分業は古くはヨーロッパの神聖ローマ帝国時代から800年近い歴史がある形態となります。
発端は当時のローマ帝国フリードリヒⅡ世が、毒殺を恐れ、主治医が処方した薬を主治医以外のものへ毒が入っていないかの服薬チェックを行ったことが始まりとされております。

日本でも毒味役が権力者にはいたとされておりますので、国は違えど権力者になると同じような不安を抱えることがわかります。

そうした長い歴史がある医薬分業、
現在は診察を受けたクリニックの医師が毒薬を仕込む何ということはもちろんありえないですが、ミスをしてしまう可能性は人間である以上起こりえます。

その点、院外処方であれば処方されている内容を外部の薬剤師が確認することができますので、調剤ミスなどを防ぐことができる体制となります。

また、仮に調剤薬局を一つにすれば、過去の薬の履歴はもちろん現在かかっているクリニックが複数あった場合もそれらの処方箋を把握してくれるケースもあり、飲み合わせの割い薬なども事前に注意を受けることも可能となります。

また、アレルギーの問題や薬の副作用などもいきつけの調剤薬局一つで薬の受け取りをすることができればきちんと管理してもらいやすくなる点は患者様にとって大きなメリットとなります。

健全なクリニックの運営に繋がる在庫リスクからの解放

クリニック内で薬の受け渡しまでする院内処方の場合、薬を製薬メーカーへ発注を行い在庫の管理までクリニックのスタッフが行う必要がございます。

クリニックの多くは限られた人数で運営がされておりますので、こうした薬の在庫管理は時間的にも大きな負担となります。

また、クリニックのスタッフは診療等のプロではあっても薬を管理するプロではない部分もあり、在庫管理がうまくいかなかった場合には、使用期限切れの薬は廃棄も必要となります。

薬の場合はそうした廃棄もただのゴミとしてはもちろんできず、専門業者へ捨てる形となりますので廃棄費用もかかってきてしまいます。

その点、院外処方へすればクリニック内では薬の発注も在庫を抱える必要もなくなり、クリニックのスタッフはそうした薬に関わる負担がなくなり、患者様とのコミュニケーションへ時間を割くことも可能となります。

薬のことは薬のプロへ任せることで医療費の健在化が図れる

上記患者様へのメリットとクリニック側へのメリットがそれぞれ院外処方の場合には享受することが可能となります。

こうした点からも、また近年問題となっております医療費の問題の解決策としても院外処方は進められております。

今後さらに高齢化が進んでいき、ますます医療費は高騰化していくことが予想されます。

その中で、過剰な薬剤の処方や期限切れによる薬物廃棄の問題は早急に改善をする必要があり、一つの解決手段となる院外処方は今後ますます増加をしていくことが予想されております。

まとめ

今回は院内処方と院外処方について簡単にではありますがまとめてみました。

現在新規で開業されるクリニックは院外処方を取り入れており、その理由としてはクリニック内での薬の管理によるデメリットを減らす点が挙げられます。

また、クリニック内で薬をもらう方が手間がさけてメリットがあるように思う患者側にも、薬の管理という点で院外処方にはメリットがありました。

これからクリニックを開業される際には、こうしたメリットを考慮して検討されてみてはいかがでしょうか。

カイミーではこうしたクリニック開業や運営に関わる様々な情報を日々更新しております。

また、こうした情報発信だけではなく、
実際に多くのクリニックを開業してきました経験豊富なスタッフによる開業サポートも随時承っております。

クリニックの物件探しから、使用する医療機器の選定サポート、Webサイトの制作からロゴ制作・パンフレット制作等をトータルに考えたブランディング作りまで、集患を考えたクリニック開業をサポートいたします。

ぜひ気になる方はお気軽にご相談いただきましたら幸いです。

よろしくお願いいたします。

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